研究・業界情報

今春、関西で2店舗の温浴施設内に弊社のプロデュースする温浴フィットネスがオープンしました。
一つは、大阪府 延羽の湯 羽曳野店内にオープンした、「コンビニフィットネス延羽の湯」
こちらの店舗は元々焼き肉店だった50坪ほどのスペースに、オープンしています。
もう一店舗は京都に新しく完成した、竹取温泉 灯りの湯内にオープンした「メディフィット」です。

大阪の店舗は、チラシなどの広告をほとんどしていないにも関わらず、事業計画通りの順調な滑り出し、
京都に至っては、事業計画を大きく上回る集客で伸び続けています。
弊社では、ホテル内のフィットネスの立ち上げや運営の経験はありますが、温浴施設内でプロデュースした店舗のオープンは今回が初めてでした。ですが、オープン前から、社内では成功の自信がかなりありました。
現在までに、現場で聞いた話も織り込みながら、その理由をいくつか書いていきたいと思います。

お風呂を活かしたボディメンテナンス

弊社のボディメンテナンスの考え方は「温める」⇒「ほぐす」⇒「伸ばす」⇒「身体活動」⇒「フィットネス」
という順番が最も楽で効率よく、疲労回復や健康維持、ダイエットに効率的という構成で成り立っています。
このうち、温めることが、小型店舗では設備を入れることが難しくなりますが、温浴施設であれば、そこがメインの施設で、温泉であれば、通常より温まる時間が持続するので、ボディメンテナンスの本来の流れを作ることができます。
実際にお風呂に入ってから、ボディメンテナンスを行うと、筋肉がほぐれやすく、いつもより身体が軽く、楽になります。
お風呂は運動後の単なるリラックスや、汗を流すものではなく、お風呂がもつ健康効果を最大限に活かすことができるため、施設としての相乗効果が期待できるのです。
実際に現場の話を聞くと、ほとんどのお客さんが、お風呂⇒ボディメンテナンス⇒フィットネス⇒帰宅という流れで利用しているとのことでした。コンビニフィットネスは私服でできる汗をかかないフィットネスというコンセプトを持っているので、フィットネス後もお風呂に入らなくても良く、さらっとした状態で帰宅することができます。また、最初にお風呂に入るプログラムは、汗だくの人が風呂に流れ込んできて不衛生、と言った事態も防げます。

温浴の客層と需要がマッチしている

スーパー銭湯などの温浴施設に来館するほとんどの人の目的は「リラックスや疲労回復」でしょう。
特に中高齢者であれば、シニア割引きや、定額制の会員になって、湯治による「楽で気持ちいい健康法」を求める人も多くなります。
コンビニフィットネス®は店舗内の半分以上を「ボディメンテナンス」という、リラックスやコリ、痛みの解消を行うためのプログラムをメインとしている、楽に気持ちよく健康になるためのフィットネスクラブです。
運動やダイエットではなく、疲労回復や腰痛・肩こり解消と言った健康維持に特化した業態が、中高齢者やリラックスを求める温浴の客層とマッチすると予想していました。
大阪で外部の広告をほとんど出さずに、ホームページと館内広告だけで好調なスタートを切れたのは、外から見て、いかにもリラックスできそうな店内に「一度体験してみたいかも」と、思ってもらうことで、体験や見学を促すことができたのが、大きな理由だと思われます。

お風呂入り放題

今回の関西の2店舗とも、フィットネス会員はお風呂に入り放題、という特典がついています。
温浴施設のフィットネスなら、割と普通ですが、コンビニフィットネスの場合、気持ちよくリラックスできるボディメンテナンスがあることで、お風呂をお得に利用するための目的=風呂会員を無くし、ちゃんとフィットネスの利用率を高めることができます。
中高齢者からすれば、自分でも通えそうなボディメンテナンスとフィットネスという魅力に加えて、広くて綺麗な温泉に毎回は入れるというのは、非常に魅力的でしょう。
ここで心配になるのが、お風呂ばかり毎日くるのでは?結果、温浴の売上が下がるのでは?といったところだと思いますが、これは両店のケースを見てもありません。
まず、毎日来る人はほとんどいませんでした。ここまでの数カ月のデータから、温浴フィットネスの利用平均が分かっています。詳しい数字は明かせませんが、毎日来る人は非常に少ない、という事が分かっています。
また関西の2店舗ともに、一気に利用が集中することを避けるため、利用時間を分けた会員にしています。片方は利用時間を3つに分けていますが、それでも怒涛の集客です。
こうして、各時間に分散して運営することで、フィットネスもお風呂も一気に混む、という事態を避けて運営することができます。
施設の来館者が多くなれば、フィットネスの売上だけでなく、飲食の売上にも良い影響が期待できます。
フィットネスでできた友達と昼を食べて帰る、今日は運動を頑張ったからビールを飲んで帰ろうなど、来館者が増えれば、飲食などの利用率も伸ばせます。

いかがでしたでしょうか?
まだ開業してから短期間ですが、業務改善の課題も見えてきたので、更に集客を加速させるための改善に取り組んでいきます。ほぼ同時に開店し両店とも良いスタートを切れているので、これからが楽しみな店舗となりました。

現在、施設内に空きスペースがある場合、フィットネスの開業を検討してみるのも一案だと思います。
弊社では、このような施設の開業のご相談を受け付けています。
ちょっと話を聞いてみたいという場合は、お気軽にご連絡ください。

株式会社プロフィットジャパン
事業開発部
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