VRC®

VRCトレーニングとは腕や脚の付け根を専用のカフで締めて、静脈の血流を制限してトレーニングを行うものです。

静脈を締めてトレーニングをすると、血液が四肢に貯まり、その状態でトレーニングをすることで、軽い負荷でも高強度のトレーニングをした時と同等の、筋力・筋量の増加や脂肪燃焼などの効果を出します。

VRCトレーニングには主に4つの効果が認められています。

・筋肥大・筋力増加

・呼吸循環機能の向上

・生理活性物質の分泌

・血管内皮細胞の弾力性向上

 

他にも、通常のトレーニングや運動をした時と同じ、脂肪燃焼効果やアンチエイジングなどの効果があり、パーソナルトレーニングやエステサロン、接骨院などでも利用されています。

VRCトレーニングは、重さを何も持たなくてもトレーニング効果が実感できたり、短い時間で効果をもたらすことができます。

こういった特徴は体力が低い人でもでき、短い期間で効果を実感できるため、女性や高齢者にも非常に人気があります。


 

●筋肥大・筋力増加

1、成長ホルモン

何故、軽い負荷のトレーニングでも効果の高いトレーニングが出るのでしょう?

その1つに【成長ホルモン】が関わってきます。

通常、強度の高いトレーニングや激しい運動をすると、筋肉に【乳酸や老廃物】が発生します。

この乳酸とは、疲労物質とよく言われますが、実は違います。

乳酸は筋肉を使うときに発生したエネルギーの燃えカスのようなものですが、これは、またエネルギー源として、リサイクルされます。

※この辺りは別の機会で詳しく説明します。

しかし、乳酸には血液を酸性にする副作用があります。これが乳酸が一つの筋肉の疲労の目安になります。

ほかにも静脈を制限することで、筋肉を動かしたリして発生した老廃物が逃げ場を失って貯まっていきます。。

こうして、酸性になった血液や老廃物=疲労が筋肉に貯まると、実際には軽い運動しかしていなくても、大脳に非常に激しいトレーニングをしているな、と思わせることができます。

そうすると【成長ホルモン】を分泌させて疲労した部分を回復させようとします。

成長ホルモンの分泌には、個人差がありますが実験では、70代の高齢者でもウォーミングアップ程度の強度のトレーニングで、約7倍の分泌が見られています。

これは、かなり大きな数値と言っていいでしょう。

この成長ホルモンには、筋肉を大きく強くしたり、脂肪の燃焼、美肌効果、自律神経の安定など、様々な効果があることが証明されていて、これを利用してVRCトレーニングでは軽い負荷でも効果を上げることができます。



2、サイズの原理

また、もう一つに筋肉が低酸素状態ということがあります。

筋肉には大きく分けて、速筋繊維・遅筋繊維という2種類の筋肉があります。

速筋繊維は大きな力や瞬発力、高い代謝機能をもち、筋肉の量や強さに関わります。

遅筋繊維は持久力に優れていて、日常生活や軽いジョギングなど普段の動きの中で使う筋肉です。

この内、筋力トレーニングのほとんどが速筋繊維を鍛えることを目的にしていて、ボディメイクやリハビリ、体力をつけるなどは代謝が高く衰えやすい速筋繊維を鍛えることが近道になります。

通常は、遅筋繊維を使って生活など普段の動きのほとんどを賄っていて、速筋繊維を動かすには、重いものを全力で持ったり、ダッシュしたりというような、大きな力が必要な時にしか発揮されません。

人間の身体は疲労しにくい遅筋繊維を優先して使い、遅筋繊維では足りないほどの大きな力が必要になったときに、速筋繊維を使うという仕組みがあります。

これを【サイズの原理】といいます。

また、筋肉はエネルギーを使って動きますが、これには解糖系と酸化系と呼ばれる二つの供給システムがあります。

解糖系とは糖質からエネルギーを主に生産し、酸化系とは酸素と脂肪、糖質から生産します。

このうち、遅筋繊維は主に酸化系のエネルギー系を多く使い、酸素を多く必要とするためジョギングなどの、遅筋を主に使う運動は(有酸素運動)と呼ばれます。

しかし、この酸素が筋肉に少なくなると、遅筋繊維が動きにくくなるため、その分を速筋繊維で動かし始めます。

筋肉には常にエネルギー(グリコーゲン)を備蓄していて、解糖系である速筋繊維はこれを使って動くことができます。

VRCトレーニングでは、この低酸素状態を血流制限によって作り出して、速筋繊維が動かしやすい状態をつくります。

この速筋繊維をトレーニングすることで、軽い負荷でもトレーニング効果が高めるのがVRCトレーニングの効果の一つです。

 


 

この二つの要因に加えて、様々な各種ホルモン(IGF-1、マイオカインなど)の働きによって、

通常マックスパワー(1RM)の65%程度の負荷のトレーニングが必要とされる、筋力トレーニングで、VRCトレーニングは20%の負荷でも同等の効果があります。

軽い負荷なので、関節や腱にも負担が少なく、フォームや身体の癖による個人差にも左右されずに、効果の高いトレーニングができます。

しかも、研究では腕なら10分、脚なら15分以内のトレーニングで十分なトレーニング効果があることが分かっているので、非常に短い時間でトレーニングをすることが出来ます。

これが、女性や高齢者、リハビリでも精神的にも身体的にも負担が少なく、人気がある理由です。

また、VRCトレーニングには、独特のパンパンに筋肉が張って、筋肉が疲労する【やった感】が強く、受けた人が『いいトレーニングができた!!』と大きな満足感が得られるのも利点と言えるでしょう。


 

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